ロープは使っていると末端がほつれてきます。
ほつれた部分をカットしながら使っていくとロープ全体の長さが足りなくなり、実用に耐えない場合があります。
ロープは買ったらすぐに末端処理を行いましょう。
目次
末端処理の種類
末端処理の方法は複数あります。
一通り紹介した後に私の愛用している索端止めを解説します。
テープ止め
末端をビニールテープで巻いて止める方法です。
メリットとしては止めた箇所が太くならないので、ほどき易いこと、また簡易に行えることです。
デメリットは耐久性が低いことです。
使い方によってはテープがすぐ剥がれます。
ひと結び
末端に結びを作ってほつれるのを予防する方法です。
メリットとしては簡単にできることですが、デメリットとして結び目があるため、ロープを通したり解いたりしにくい事です。
溶かし止め
テントやタープの張り綱などガイロープに使い易いです。
末端をライターなどで炙って溶かしてほつれを防止します。
メリットとしては容易に行えること。
デメリットとしてバリのようなものが出来てしまう事です。
バックスプライス
何本かを縒ったものをバラして反対方向に編み直す方法です。
これをすればほつれることはありません。
メリットは強度があること。デメリットとしては末端が太くなってしまうことです。
索端止め
私が愛用している方法です。
末端をタコ糸などの細い糸で巻いて処理する方法です。
メリットとしては末端が太くならないので使い易いことです。
デメリットはタコ糸等を用意する必要があります。
索端止めの方法
今回はロープの中でもほつれ易い綿のロープで実演します。
まず上図のように2列に並ぶようにタコ糸を添わせます。
長い方の糸を2列の糸の上からグルグルと巻いていきます。
この時隙間なく強く巻くのがコツです。
末端まできたら輪っかの中に糸を通します。
最初の2列の残った方を引っ張り、末端の輪っかがグルグルの巻いた紐の中央に来るまで引っ張ります。
余った糸をカットします。
完成写真です。
これをロープの両端に行います。
まとめ
ロープは手入れが不十分でも、とても長持ちするものです。
しかしほつれるたびにカットしていてはすぐに短くなりますので、購入後すぐに末端処理を行うことをお勧めします。